自転車と家族の日記

My Life with bicycle

子育て支援と経済成長



期待して買ったわけじゃなかったが,新しいことが書いてあった.
なぜ北欧が高福祉社会になったかは,キリスト教の中でもルター派が多いかららしい.

中世カトリックの贖宥状(免罪符)は悪い制度の代表みたいに思っていた.
単なるお金儲けと勘違いしていましたが,教会はそのお金で貧者救済を行っていたんですね.
ところが,贖宥状を買うことで天国に行けるって話は聖書には書いていない.
ルターは宗教改革で贖宥状を否定したわけですが,もともと教会が行っていた貧者救済ができなくなった.
そこで,みなでお金を出し合ってするような制度を作った.これが社会福祉の始まりなんですね.

一方,カルヴァン派にはそういった制度ができず,集財産制度を認めて資本主義を発達させることになった.
だからカルヴァン派の多い米国では,自由主義経済が一番で,国民が社会福祉を認めようとしないんですね.

戦後の日本社会は米国の影響が大きいので,社会福祉は経済の重しみたいに考えられることが多い.
ところが,福祉にお金を回すことで,投資以上にGDPを押し上げる効果があると筆者は指摘しています.
中でも保育所への投資はリターンが大きく,また子供の貧困を減らす効果も大きいとのこと.

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  1. 2017年02月18日 16:37 |
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ワクチンは怖くない



舌鋒鋭い岩田氏の本.

しかし,,うーん,残念.理系脳の本ですね.データと知識を並べても人の気持ちは動かないでしょう.
読んでいるとありとあらゆる菌にワクチンを開発しないといけないみたいで,気が遠くなる.

気持ちが動くのはみんなが納得する物語です.それが感じられなかったかな.
読んでいてしんどくなる本だった.

ワクチンは大切ですが,現状は少々やり過ぎ感もある.
行政,薬剤メーカー,接種する医師,誰も止める人がいないからです.
行政は専門家に意見を聞くけど,専門家はもっともリスクに過敏な人だってことを忘れてはならない.

例えば,現状は日本脳炎をワクチンで予防する意義は少ない.
だけど,専門家にコンサルトして,接種を止めることになったとして,一人でも死亡者が出れば大変です.
意見を出した専門家が責任を取らないといけなくなる.
マスコミに「なぜ止めたんだ.」って大騒ぎされるのも間違いないでしょう.

日本では始まったワクチンは構造的に止めることができなのです.
ちょっとでも効くなら良いだろうって意見もありますが,ワクチンって高価なものです.
日本脳炎は4回接種する必要があって,1回7000円くらい.
100万人の出生数として,毎年210億円のお金がかかってる.
みんな自分のお金で接種しているわけじゃないので,どれだけ膨大なコストがかかっているかは省みられることもない.

ワクチンを評価する第三者機関を作って,そこにはトランプさんみたいなコストに厳しい企業経営者もいれるべきですね.






  1. 2017年02月16日 22:57 |
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沈黙 -サイレンス-

連休中に観た映画.
遠藤周作氏の原作を映画化した沈黙 -サイレンス-


17世紀はじめ,江戸幕府によってキリスト教の迫害が行われている日本にやってきた宣教師の苦悩を描くものです.
ある文化にまったく違うイデオロギーを持ち込むことの摩擦と,信仰を捨てることの葛藤がテーマになってる.

映画で描かれてるのは,ヨーロッパでは宗教改革の後,カトリックが対抗宗教改革で世界各地に布教して回っていた時代です.
当時のヨーロッパ人の価値観はキリスト教に根差したもので,それを捨て去ることは,人が人でなくなるほどのインパクトがあったのでしょう.現在は多様な価値観が当たり前で,当時の精神世界は想像しにくいですが.一神教の神を信じさせることで相手を救うと考えるおせっかい精神が,世界を席巻していったんですね.

人間が人間になった最大の理由は“祭り”の精神があったこと,つまり集団意識なんですけど,その代表が宗教です.
映画の後半ではイデオロギーの対立がくっきり描かれてて,支配者階級は異教が広まることがはっきり平和を害する行為だと考えています.だけど,悲惨な生活を強いられていた農民は,新しい救いに飛びついた人も多かったでしょう.
現世に不満のある人ほど違う宗教を求めたはずです.

上映時間は長いですが,最後まで退屈しなかった.ストーリーも分かりやすく,わたしでも楽しめるし勉強になった映画でしたね.ただし,ラストの演出はいらんかったかな.

  1. 2017年02月12日 20:23 |
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MERU



メルーって,ヒマラヤの山なのですが,その直登ルートが大岸壁になっていて,過去に登攀に成功した例がないとのこと.
そこに挑む3名のクライマーのドキュメンタリーです.中の一人がカメラマンを兼ねているので,臨場感たっぷり.
山の話も良いですが,3人のヒューマンドラマも見所あった.
これが全部実話だってのがすごい.極限の世界に生きる人たちですね.


原稿締め切りが明日までです.自分の国語力のなさにびっくり.
なんで同じ単語を繰り返し使ってしまうんだろうか?短期記憶が弱すぎる.


  1. 2017年01月09日 19:47 |
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はじめてのサイエンス



池上さんは色んな本を書いてますね.

原発事故,地球温暖化,ワクチンの問題等々,社会の色んなリスクは数字で表現される.
だけど,どの分野も年々専門性が上がって行くので,数字の解釈は難しくなる一方です.
専門性の高いデータを出されても,一般の人は分からない,理解しようとしても膨大な時間がかかるので実際は難しい.
だからマスコミとか政治家がリスクをきちんと説明しなければいけないのですが,彼らは基本的に弁論の世界で生きているので,妙な数字の解釈をしてしまう.微小なリスクを危ないってすぐに表現する傾向にあります.小池知事なんて最たるものでしょう.

これからはリスクをどう表現して国民に伝えていくかが大切になるでしょうね.
  1. 2017年01月04日 20:31 |
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Long Way Round

longway.jpg

ハリウッドスターのユアン・マクレガーが親友の俳優チャーリー・ブアマンと一緒にバイク(BMW)に乗ってロンドンからユーラシア大陸を横断,北米に渡ってニューヨークを目指すというドキュメンタリー.日本でもWOWOWで放映されたとのこと.
DVD3枚組みなんで時間がかかるが,毎日少しずつ見ても飽きずに最後まで楽しめた.

良くある日本の芸人が旅をするという話とまったく違う.これは本物のアドベンチャーです.
モンゴル,シベリアは大変な悪路を走破するのですが,わたしも過去に二輪に乗っていたので大変さは良く分かる.
それを重いBMWで走り抜けたんだから,すごい気力と体力ですね.
各国の風景や人との交流,文化などもあっさり紹介されていて,ある意味勉強になった.紹介がクドくないのも良い.

若い頃はバイクで旅に出たくて仕方なかった.ヨーロッパのバイクの写真を眺めていたりしましたね.
わたしには北海道旅行がせいぜいでしたが,今の生活ではそんな旅さえ現実離れしてる.
このDVD見てる間は,夢をかなえさせてくれたような気になるます.

モンゴルはやっぱり貧しい.ストレートチルドレンが下水の中で暮らしているとのこと.
後日ユアン・マクレがーはモンゴルの孤児の一人を養子に迎えたらしい.男気ありますな.

  1. 2016年12月26日 23:36 |
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海賊とよばれた男



百田尚樹氏の原作を岡田准一主演で,山崎貴監督が映画にする,という永遠のゼロと同じパターンの映画.
わたしは原作は未読ですが,面白いらしい.元ネタは出光石油の創業者の話だとか.

大正時代の創業期に漁船に軽油を売りにいった話から,戦後の復興期にどうやって石油会社を立て直して行ったかという話まで時代が前後しなから進行.主人公が周囲をグイグイ引っ張っていく様子が描かれている..

ただ,映画は進行のテンポが速すぎるのか今ひとつ物語が見えてこない.主人公の人生の中でたくさんのことを詰め込み過ぎてフォーカスがボケてしまってますね.退屈しないが,最後まで観終わって,やや残念感が残る映画でした.

昔の日本は必ずチームで行動した,村社会の延長が企業となり,国家もそうでした.
でも今ははるかに個人主義で,各人がバラバラに考え,行動している.
映画の時代のように,強力なリーダーに任せていれば良い,というほうがもともとのヒトの生理に合っているのでしょう.
今はどんな個人も未来を自由に選べるけど,それがかえって将来への不安感につながってしまってますね.

  1. 2016年12月25日 22:28 |
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子供の貧困が日本を滅ぼす



子供の貧困を放置すると,大きな経済的ダメージになる.
そこに投資して,何割かを貧困から脱却させることができれば,将来は非常に高いリターンが得られることになる.

この本には,子供の貧困を社会問題として捉え,政策として解決を目指すためにはどうすればいいのか,きっちり解決法が書かれている.非常に説得力がある,名著でした.

貧困問題に限らず,生育条件の悪い子供に投資することは,社会全体に対して大きなプラスになる.
日本の将来を考えれば,リニアとかオリンピック会場みたいなインフラに投資するより,子供に投資すべきなんですね.



  1. 2016年11月25日 21:12 |
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この世界の片隅に

尼崎の映画館で観た.


舞台は昭和初期の日本.広島で生まれて,呉に嫁ぐことになった主人公すずの日常を中心にストーリーが展開していく.
第二次大戦が始まって,軍港のあった呉では軍艦や軍人も多く,否応なしに戦争が意識されることになる.
徐々に物資も不足していくが,すずと周囲の人たちは目の前の生活を一生懸命に生きていく.
そこにある日常は明るくユーモアに満ちたものであった.

しかし,戦局が悪くなるにつれ,呉の町には連日のように空襲があり,日常の中に戦争が入り込んでくる.
やがて広島に原爆が落ち,敗戦.空襲で怪我をしたすずは,呉の嫁ぎ先では居場所がないと感じたが,周囲の助けで呉に残ることを決意する.

この映画も大ヒット間違いなしの優れものでした.
まず,普通の女性であるすずのキャラクターの魅力が素晴らしい.声は能年玲奈さんですが,のんびり,ほんわかとしたすずの性格をとっても上手に表現している.すずは笑顔になると目が線になるのですが,可愛らしさに参った.

昭和初期の生活と,戦争の悲惨さが対比になってるのですが,ホタルの墓みたいなえぐみはない.
観てて疲れないし,それでいて,強く印象に残るものがあります.
画像もきれい.“君の名は”の写真のような美しさではなく,優れた印象派の絵画のような表現方法です.

アニメのよさを存分に味わえる映画でした.
今年の邦画は面白いですね.もうひとつくらい観に行こうって気になった.
  1. 2016年11月19日 22:30 |
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書き替えられた日本史

コンビニで買った本


学生時代に習った日本史は,かなりの部分が変わってきているみたいだ.
裏を返せば,それだけ当時の日本史という学問が未熟だったからでしょうね.

  1. 2016年11月18日 22:57 |
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