自転車と家族の日記

My Life with bicycle

損する結婚 儲かる離婚



タイトルからはとてもじゃないが読む気がしないかもしれませんが,実は素晴らしい本です.
藤沢数希氏はネット世代のニューエイジの人ですね.従来よりも広い視点が社会が見えているんじゃないかな.

男女の愛情とか,夫婦のことをお金で換算して示すのはいい気がしない人も多いと思う.
しかし,これが現実であって,従来の価値観にとらわれたままでは,新しい社会ができないでしょう.
家族のあり方とか,子どもの育て方は,今の常識を捨てたほうが良いのかも?
そういうことを考えさせられる本でした.
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  1. 2017年03月16日 21:58 |
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いちばんやさしい哲学の本



この本は微妙だった.色々有名な人の哲学の考えを紹介してくれているのですが,全体像が分かりにくい.
いまひとつ分かった感を感じられなかったな.
世界史と絡めて,なぜその時代の哲学が生まれたのかを解説して欲しいもんです.
デカルトもカントもハイデガーもただの人間です.
その時代に知りえた知識から考えをまとめたはずなんですけどね.

分かったのは,哲学ってのはギリシャとキリスト教がなければ理解しにくいものだってこと.
あと,前の人の説を必ず批判しながら新説が出てくる.
この辺りが儒教文化の東アジアと違うところでしょう.

  1. 2017年03月13日 21:14 |
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アマデウス

先日の新幹線の中で見た映画


映画が公開されたのは1984年だから,わたしが大学生の頃でした.
友人が集まって,この映画は面白いって話をしてたのが頭に残ってた.
当時,わたしは何も興味がなく,同時期にやってたゴーストバスターズのことかいな?って思ってた.

この映画は傑作です.3時間もあるのにわたしでも楽しめた.
宮廷音楽家だったサリエリが主人公で,晩年に自殺をはかって精神病院に運び込まれた.
そこでの神父への独白がそのままストーリーになっている.

サリエリが働いていた宮廷に若いモーツァルトがやってきたが,あまりに奔放な態度に戸惑ってしまう.
しかし,モーツァルトの才能はサリエリの想像をはるかに超えて,神は自分ではなくモーツァルトを選んだと思い込む.
そして,徐々にその才能を妬むあまり,殺意まで持ってしまう.
最後はモーツアルトの音楽に魅入られるまま,作曲の仕事を手伝うことになるが,結果的にモーツァルトを過労死させることになった.

その間の心理描写が見事すぎる.当時は18世紀のドイツです.まだ人々の心の中で神が占拠する部分が大きかった.
神と対話しながら自分の気持ちと葛藤するのは,映画“沈黙”で表現されていたのと似たものを感じますね.

蛇足ですが,映画のモーツァルトは発達障害が濃いですが,本物もそうだったんでしょうね.
あと,モーツァルトは7人兄弟でそのうち成人したのは二人だけ.モーツァルト自身の子どもも6人いたが,成人したのは2人だけ.
近世になっても子どもの死亡率は極めて高かったようですね.
  1. 2017年03月10日 23:48 |
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史上最強の哲学入門

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今日は久々の東京出張です.待ち時間で読んだ本.

哲学ってとっつきにくいイメージですが,この本は素晴らしい.
従来の哲学本は,ひとつひとつの考え方を解説することが主体で,分析的なものが多かった.
対して,この本は哲学全体を俯瞰しています.
ソクラテスもデカルトもニーチェ,ハイデッガーも相対化されてるので,とっても理解しやすい.
きっと作者はネット時代の申し子で,幅広い情報を得て,自分なりに整理できる視野の広い人なのでしょう.

新しい世代の情報処理できる人は,視野が違う.そんな気がする本でした.とってもお勧め.
  1. 2017年03月04日 21:28 |
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子育て支援と経済成長



期待して買ったわけじゃなかったが,新しいことが書いてあった.
なぜ北欧が高福祉社会になったかは,キリスト教の中でもルター派が多いかららしい.

中世カトリックの贖宥状(免罪符)は悪い制度の代表みたいに思っていた.
単なるお金儲けと勘違いしていましたが,教会はそのお金で貧者救済を行っていたんですね.
ところが,贖宥状を買うことで天国に行けるって話は聖書には書いていない.
ルターは宗教改革で贖宥状を否定したわけですが,もともと教会が行っていた貧者救済ができなくなった.
そこで,みなでお金を出し合ってするような制度を作った.これが社会福祉の始まりなんですね.

一方,カルヴァン派にはそういった制度ができず,集財産制度を認めて資本主義を発達させることになった.
だからカルヴァン派の多い米国では,自由主義経済が一番で,国民が社会福祉を認めようとしないんですね.

戦後の日本社会は米国の影響が大きいので,社会福祉は経済の重しみたいに考えられることが多い.
ところが,福祉にお金を回すことで,投資以上にGDPを押し上げる効果があると筆者は指摘しています.
中でも保育所への投資はリターンが大きく,また子供の貧困を減らす効果も大きいとのこと.

  1. 2017年02月18日 16:37 |
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ワクチンは怖くない



舌鋒鋭い岩田氏の本.

しかし,,うーん,残念.理系脳の本ですね.データと知識を並べても人の気持ちは動かないでしょう.
読んでいるとありとあらゆる菌にワクチンを開発しないといけないみたいで,気が遠くなる.

気持ちが動くのはみんなが納得する物語です.それが感じられなかったかな.
読んでいてしんどくなる本だった.

ワクチンは大切ですが,現状は少々やり過ぎ感もある.
行政,薬剤メーカー,接種する医師,誰も止める人がいないからです.
行政は専門家に意見を聞くけど,専門家はもっともリスクに過敏な人だってことを忘れてはならない.

例えば,現状は日本脳炎をワクチンで予防する意義は少ない.
だけど,専門家にコンサルトして,接種を止めることになったとして,一人でも死亡者が出れば大変です.
意見を出した専門家が責任を取らないといけなくなる.
マスコミに「なぜ止めたんだ.」って大騒ぎされるのも間違いないでしょう.

日本では始まったワクチンは構造的に止めることができなのです.
ちょっとでも効くなら良いだろうって意見もありますが,ワクチンって高価なものです.
日本脳炎は4回接種する必要があって,1回7000円くらい.
100万人の出生数として,毎年210億円のお金がかかってる.
みんな自分のお金で接種しているわけじゃないので,どれだけ膨大なコストがかかっているかは省みられることもない.

ワクチンを評価する第三者機関を作って,そこにはトランプさんみたいなコストに厳しい企業経営者もいれるべきですね.






  1. 2017年02月16日 22:57 |
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沈黙 -サイレンス-

連休中に観た映画.
遠藤周作氏の原作を映画化した沈黙 -サイレンス-


17世紀はじめ,江戸幕府によってキリスト教の迫害が行われている日本にやってきた宣教師の苦悩を描くものです.
ある文化にまったく違うイデオロギーを持ち込むことの摩擦と,信仰を捨てることの葛藤がテーマになってる.

映画で描かれてるのは,ヨーロッパでは宗教改革の後,カトリックが対抗宗教改革で世界各地に布教して回っていた時代です.
当時のヨーロッパ人の価値観はキリスト教に根差したもので,それを捨て去ることは,人が人でなくなるほどのインパクトがあったのでしょう.現在は多様な価値観が当たり前で,当時の精神世界は想像しにくいですが.一神教の神を信じさせることで相手を救うと考えるおせっかい精神が,世界を席巻していったんですね.

人間が人間になった最大の理由は“祭り”の精神があったこと,つまり集団意識なんですけど,その代表が宗教です.
映画の後半ではイデオロギーの対立がくっきり描かれてて,支配者階級は異教が広まることがはっきり平和を害する行為だと考えています.だけど,悲惨な生活を強いられていた農民は,新しい救いに飛びついた人も多かったでしょう.
現世に不満のある人ほど違う宗教を求めたはずです.

上映時間は長いですが,最後まで退屈しなかった.ストーリーも分かりやすく,わたしでも楽しめるし勉強になった映画でしたね.ただし,ラストの演出はいらんかったかな.

  1. 2017年02月12日 20:23 |
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MERU



メルーって,ヒマラヤの山なのですが,その直登ルートが大岸壁になっていて,過去に登攀に成功した例がないとのこと.
そこに挑む3名のクライマーのドキュメンタリーです.中の一人がカメラマンを兼ねているので,臨場感たっぷり.
山の話も良いですが,3人のヒューマンドラマも見所あった.
これが全部実話だってのがすごい.極限の世界に生きる人たちですね.


原稿締め切りが明日までです.自分の国語力のなさにびっくり.
なんで同じ単語を繰り返し使ってしまうんだろうか?短期記憶が弱すぎる.


  1. 2017年01月09日 19:47 |
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はじめてのサイエンス



池上さんは色んな本を書いてますね.

原発事故,地球温暖化,ワクチンの問題等々,社会の色んなリスクは数字で表現される.
だけど,どの分野も年々専門性が上がって行くので,数字の解釈は難しくなる一方です.
専門性の高いデータを出されても,一般の人は分からない,理解しようとしても膨大な時間がかかるので実際は難しい.
だからマスコミとか政治家がリスクをきちんと説明しなければいけないのですが,彼らは基本的に弁論の世界で生きているので,妙な数字の解釈をしてしまう.微小なリスクを危ないってすぐに表現する傾向にあります.小池知事なんて最たるものでしょう.

これからはリスクをどう表現して国民に伝えていくかが大切になるでしょうね.
  1. 2017年01月04日 20:31 |
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Long Way Round

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ハリウッドスターのユアン・マクレガーが親友の俳優チャーリー・ブアマンと一緒にバイク(BMW)に乗ってロンドンからユーラシア大陸を横断,北米に渡ってニューヨークを目指すというドキュメンタリー.日本でもWOWOWで放映されたとのこと.
DVD3枚組みなんで時間がかかるが,毎日少しずつ見ても飽きずに最後まで楽しめた.

良くある日本の芸人が旅をするという話とまったく違う.これは本物のアドベンチャーです.
モンゴル,シベリアは大変な悪路を走破するのですが,わたしも過去に二輪に乗っていたので大変さは良く分かる.
それを重いBMWで走り抜けたんだから,すごい気力と体力ですね.
各国の風景や人との交流,文化などもあっさり紹介されていて,ある意味勉強になった.紹介がクドくないのも良い.

若い頃はバイクで旅に出たくて仕方なかった.ヨーロッパのバイクの写真を眺めていたりしましたね.
わたしには北海道旅行がせいぜいでしたが,今の生活ではそんな旅さえ現実離れしてる.
このDVD見てる間は,夢をかなえさせてくれたような気になるます.

モンゴルはやっぱり貧しい.ストレートチルドレンが下水の中で暮らしているとのこと.
後日ユアン・マクレがーはモンゴルの孤児の一人を養子に迎えたらしい.男気ありますな.

  1. 2016年12月26日 23:36 |
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