自転車と家族の日記

My Life with bicycle

食物アレルギー5 アレルギー診療を巡る構造的問題

子どものアレルギー診療のリーダー的存在は,△学会です.

△学会だけではないですが,日本の医療関係の学会は色々問題点を抱えています.

まず,一般的にアレルギーというのは,非常にポピュラーな体質で,多くの人が持っています.
わたしもありますし,家族も.食物へのアレルギーを持つ人も普通にいます.

アレルギーがひとつもない,という人は稀少でしょう.
その中で,ごく一部だけが重症の食物アレルギーだったり,気管支喘息だったりします.
超重症例は命に関わります.

しかし,それはほんのごく一部の例で,大部分は日常生活で多少の不便を感じる程度の軽症のアレルギーです.

図にするとこう.
spekutoramu222.jpg

赤が濃いほど症状が強いと考えて下さい.

大多数のアレルギーの人は黄色円に入ります.普段は意識しなくても良い程度です.

それよりちょっと強いと,日常でやや気にしなくてはいけません.
エビやカニを食べたらのどが痒くなる,,とか,ホコリを吸い込んだら咳き込む,,等ですね.

もうちょっと重症だと病院でのフォローが必要です.喘息やアレルギー性鼻炎の重症の人,食物アレルギーでもアナフィラキシーのようなひどい症状を起こす人.

さらに重症のアレルギーの人もいます.超重症の喘息は,長期の入院が必要です.(現在はほとんどいなくなりましたが.)食物アレルギーでも超重症例は生命に関わるようなショック症状を呈します.

病気は何でもグラデーションなんですね.病気?とも言えないレベルから超重症例まで.
特にアレルギーは裾野が広いってことにも注意が必要です.

まとめると,,

多くの人や子どもはアレルギーを持ちます.大多数の日常生活に大きな不便のないアレルギー持ちの方は,それを病気だとも認識していないでしょう.

それで良いのです.

ところが,アレルギーに注目しなさい!ってしきりに啓発している人々がいる.
学会の人々です。

学会を牛耳るのは,先鋭化した専門分野を極めて先生で,頭脳明晰,驚くほどのバイタリティ,誰からも尊敬されています.
こういった先生が頑張って,様々な基礎研究が進んでいます.ありがたいことです.

ただ,落とし穴がある.

そういった先生は,上図の赤が濃い人ばかりを相手にしています.
当然重症だから,治療が必要です.

赤ばっかり見てるので,世の中は赤っぽい人が多い,,って思ってしまうのですね.
全体の色って分からないと思います.

行政に提言したり,マスコミで報道されるのは,そういった色の見方が偏った先生からの情報です.
これが問題なんです.実際より赤く話をするので,過剰になっちゃう.
様々な政策も,真っ赤な人にとってはメリットがあっても,ちょっと赤っぽい人では,やりすぎになってしまうこともあるでしょう.

あんまりブラックな話にならなんだ.次回こそ・・・
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  1. 2013年11月08日 23:19 |
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