自転車と家族の日記

My Life with bicycle

沈黙 -サイレンス-

連休中に観た映画.
遠藤周作氏の原作を映画化した沈黙 -サイレンス-


17世紀はじめ,江戸幕府によってキリスト教の迫害が行われている日本にやってきた宣教師の苦悩を描くものです.
ある文化にまったく違うイデオロギーを持ち込むことの摩擦と,信仰を捨てることの葛藤がテーマになってる.

映画で描かれてるのは,ヨーロッパでは宗教改革の後,カトリックが対抗宗教改革で世界各地に布教して回っていた時代です.
当時のヨーロッパ人の価値観はキリスト教に根差したもので,それを捨て去ることは,人が人でなくなるほどのインパクトがあったのでしょう.現在は多様な価値観が当たり前で,当時の精神世界は想像しにくいですが.一神教の神を信じさせることで相手を救うと考えるおせっかい精神が,世界を席巻していったんですね.

人間が人間になった最大の理由は“祭り”の精神があったこと,つまり集団意識なんですけど,その代表が宗教です.
映画の後半ではイデオロギーの対立がくっきり描かれてて,支配者階級は異教が広まることがはっきり平和を害する行為だと考えています.だけど,悲惨な生活を強いられていた農民は,新しい救いに飛びついた人も多かったでしょう.
現世に不満のある人ほど違う宗教を求めたはずです.

上映時間は長いですが,最後まで退屈しなかった.ストーリーも分かりやすく,わたしでも楽しめるし勉強になった映画でしたね.ただし,ラストの演出はいらんかったかな.

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  1. 2017年02月12日 20:23 |
  2. 読書と映画の記録
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