自転車と家族の日記

My Life with bicycle

人類と気候の10万年史

これは間違いなく良書です.


最近のブルーバックスはほんとにレベルが高い.
中川氏は湖の堆積物から過去の時代の気候を推定するのが専門とのこと.理系の人なのに,文章も上手です.

気候ってのは現在はものすごく安定しているが,過去には急激な気候変化が繰り返した時代の方がずっと多かった.むしろ現在の方が特殊な時代のようです.長い地球の歴史の中で,いま文明ができているのは,例外的に安定した時代が続いているかららしい.

あと,特に気に入ったのが,最後の人類がなぜ農耕を始めたかの考察です.
農耕は収穫を増やすが,生物多様性を失わせることになる.だから,気候が激しく変化する時代には農耕を始めることはできなかった.収穫が不安定になるからです.
間氷期に入り,気候が安定したからこそ農耕を開始することができたのではないか,とのこと.
わたしは単に暖かくなったからだと思っていましたが,そんな単純なことではなかったようです.
目からうろこでした.

本を読んでもやもや感が残るのが多い中,この本はズバッと頭に入った.
とってもお勧め.
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  1. 2017年03月11日 23:21 |
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