自転車と家族の日記

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小児気管支喘息ガイドラインの問題点 その2 ~権威主義をぶっとばせ~

昨日に続いてグチグチと愚痴を書いてしまいます.

日本の学会って基本的に年功序列.
先輩には逆らえないって雰囲気がありますな.
それが医療の発展を妨げているし,現場と乖離した人が臨床も指導することで,過ちがおきやすくなっています.

医師になるとき,最初に基礎医学というものを習います.
体の解剖とか(解剖学),生理機能とか(生理学),免疫学とか,色々ですね.
正常な体の構造とか機能をある程度理解してから,臨床医学に進みます.
臨床医学は,体のどこかが正常に機能していないことを正常に戻すことが目的です.
正常の機能を理解しておかないと,臨床医学っては成り立たないわけです.
基礎医学ってのは地味ですが,実はとっても大切.

医師免許を取ってからは臨床医学にはどっぷりと浸かるのですが,基礎医学はほとんど勉強することがありません.臨床医学も日進月歩ですが,基礎医学も同じく日進月歩です.臨床は付いていけても,基礎的な知識はどんどん古くなっていくのです.

例えば,医師になって30年目の人は,35年前に習った知識で臨床医学を組み立てることになりますが,そんな前の知識ってね~,,,現在の常識とはかけ離れたものです.
科学の世界なんて,10年でごろっと変わっちゃうものですからね.

ですので,基本的に若い医師の方が,基礎医学の知識に優れています.だから良い臨床ができるのです.
わたしだって,医学部の学生と話しただけで,自分の常識が古いってのを思い知らされます.

実は,日本の学会の人事は,中国共産党も驚くほどのピラミッド構造です.トップは発言力で決まります.牛耳っているのは,大抵の場合,還暦をとっくに過ぎても元気な年配医師です.
決して知識が新しいわけでなくてもないのですが,政治力があるのですね.

ガイドラインなどを決定するときには,学会が責任を持つわけで,基本は年配の医師が納得するものでないといけません.若手の医師などは,あまり逆らうと学会内で出世できません.ですので,「ちょっとおかしいぞ?」というガイドラインでも,年配の医師の意見が通ってしまうわけです.一般の人が思うよりはるかに学会は権威主義なんですね.

医療は医学に基づく行為なんですけど,未来永劫,100%正しい医療ってのはできません.
しかし,昨年よりも今年,今年よりも来年,じりじりとですが,医療ってのは確実に良くなっていきます.対数曲線のようなもので,頭打ちのように見えても,少しずつでも確実に進歩していってんです.やっぱ,人間ってのはすごいですわ.

だけど,正しい方向に進めようという力を,学会の権威主義が邪魔をしてしまうのですね.
これは大きな問題だと,わたしは思っています.



本日の雲
DSC_0235.jpg

層積雲かな.2000mより下の低層にある.

雲のメカニズムを勉強しよう.
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  1. 2013年09月04日 21:09 |
  2. 風邪はぜったい治療するな
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