自転車と家族の日記

My Life with bicycle

食物アレルギー

食物アレルギーで世間は大騒ぎのようです.

しかし,食物ってそんなに怖いものですかね?

食物アレルギーは誰にでも起こることがあります.誰が,どこで,どのような食べ物で起こるかなんて予測できないのです.

ただし,ほとんどの食物アレルギーは軽症です.命に関わることはありません.じんましんが出たり,口の周りやのどが痒くなったり,といった症状です.ごく一部でアナフィラキシーと呼ばれる重症の症状が出てしまうので,恐れられているのですね.

一定の割合でアナフィラキシーによって死亡する人はいるのですが,その統計を下記に示します.
allergy_food2.jpg

食物アレルギーによって死亡するのは年間4~5名となっています..
ちなみに,ほとんどは成人です.小児が死亡する例は年間1名あるかどうか,です.
蜂のアレルギーはもっと死んでますし,実は一番多いのは薬剤のアレルギーなんです.
食物はものすごく気にするのに,風邪薬が大好きな人はいますけど,リスクの捉え方がちょっと間違ってますね.

食物アレルギーの注意は必要ですが,あなたやあなたの子どもさんの生活の中でそれほど大きなリスクではないってことを理解して欲しいですね.
日常的に心配するのって,心理的ストレスの方が大きいですよ.

なお,日本では年間3万人が自殺で亡くなっていますけど,この数は心理的ストレスをある程度反映します.

「いつアレルギーを起こすだろうか?」

と心配することは,ストレスを増やし,心の健康を害するわけです.

アレルギー学会が頑張って,食物アレルギーを防ごう!なんてキャンペーンをすると,1人の食物アレルギー死を防ぐために,自殺者数が100名増える,,みたいなことになってしまうかもしれません.

専門の学会は,どうしてもレアケースを大きくクローズアップしてしまいがちです.
だけど,そういった非常に小さいリスクを表面化することは,あんまり良いことじゃないんですね.

なお,リスクが過大に評価される原因として,下記のものがあります.

(1)恐怖心
(2)制御可能性
(3)自然か人工か
(4)選択可能性
(5)子供の関与
(6)新しいリスク
(7)意識と関心
(8)自分に起こるか
(9)リスクと利益
(10)信頼

これを見ると,子どもが何かを食べてアレルギーを起こすかもしれないよ.
と伝えられれば,保護者は実際よりもはるかに大きいリスクと感じてしまうのです.
これは非常に大きなストレスになります.

専門家の方も,善意の啓発活動が,かえって健康被害になってるかもしれない
ということは分かっておいたほうが良いでしょうね.
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  1. 2013年10月31日 21:53 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

おはようございます。
難しい問題ですねぇ、近畿小児の懇親会ででもゆっくりお話ししましょう(^_^;)
そういえば今日の夕方はひも付き勉強会ですが面白そうな演題なのでポートピアホテルへ行ってきます。
一つ目は姫路の田宮先生の「バイリンガルの子どもの発達」もう一つは亀田先生の「食物アレルギーの治療ー年間1300例の負荷テストから見えてきたことー」です。
いかがっしょ?先生もどうですか、16時からですが・・・
  1. 2013/11/02(土) 08:35:19 |
  2. URL |
  3. katz #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

katzさん 情報ありがとうございます.

これは聞きに行きたかったですね.残念ながら他の用事と重なったので無理でした.
しかし年間1300例というのは,,,,正直驚きました.
地域の出生数とほぼ同数です.

どんな講演だったのか,また教えてください.


おはようございます。
> 難しい問題ですねぇ、近畿小児の懇親会ででもゆっくりお話ししましょう(^_^;)
> そういえば今日の夕方はひも付き勉強会ですが面白そうな演題なのでポートピアホテルへ行ってきます。
> 一つ目は姫路の田宮先生の「バイリンガルの子どもの発達」もう一つは亀田先生の「食物アレルギーの治療ー年間1300例の負荷テストから見えてきたことー」です。
> いかがっしょ?先生もどうですか、16時からですが・・・
  1. 2013/11/02(土) 17:41:36 |
  2. URL |
  3. たつお@奈良 #-
  4. [ 編集 ]

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