自転車と家族の日記

My Life with bicycle

ダメ出し医療からポジ出し医療へ

金曜日の講演に向けて,頭の整理をしてる.


これまで,小児医療は

熱が出れば解熱剤と抗生物質
咳が出れば咳止め
鼻が出れば分泌物を減らす抗ヒスタミン薬

という考え方が主流でした.

「悪い症状は治療してあげよう」という発想です.一見すると正しいように思える.

だけど,熱に抗生物質は無意味だし

「高い熱が出れば,解熱剤を使ってください.」 とか 「咳止めを飲ませて下さい.」

という医療は,熱や咳は体に悪いって保護者に教えているようなものです.

わたしが思うに,こういった従来の医療は,体のダメなところを治しなさい,という

ダメ出し医療

なわけです.

もともと医者は異常を見つけるようにトレーニングされるので,悪いところを探してしまう習性があるのです.ダメ出し医療になりやすいのですね.健康診断でもやたらと異常を指摘する人がいますけど,それも迷惑な話です.健診で異常って言われると,わざわざどこかの医療機関を受診して,検査を受けないといけなくなるからです.

子どもはどんどん健康になっています.
世界的に子どもの健康度を比較するのに使われているのは乳児死亡率ですが

nyuujisibouritu.jpg

わたしが生まれた時代と比較すると,1/8くらいになってます.
要するに,子どもは以前と比較にならないくらい強くなったのです.

乳幼児は風邪を繰り返すのが当然です.熱も,咳も何度も出ます.
特に現在では,低年齢から集団生活をするのが当然になったために,呼吸器感染症(風邪)を起こしやすくなっています.
ですが,上記データでも分かる通り,現在は風邪で亡くなる子どもはほぼ皆無になっているわけです.
風邪のリスクはきわめて低いと言って良いでしょう.

今の状況で「ダメ出し医療」を続けるのは,保護者の負担を増やしてしまうだけということです.
ウイルスは目に見えませんから,風邪は突然発症する.
その度に熱や咳を“治療”しなければいけないってなると,大変な負担でしょう.


じゃ,どうすりゃ良いのか?

これからの時代,必要なのは

ポジ出し医療

です.

どういうことかというと

熱や咳は必要だから出ている生体反応です.熱や咳が出るから治るのですね.
その意義をしっかり説明するのです.

熱が出れば,ウイルスが増えなくなります.熱が出ることで,風邪が自然に治っていくのです.
咳は異物を出す反応です.咳が出るから風邪が治っていくのです.

また

乳幼児で感染症を繰り返すのは自然なことで,風邪を引くたびに強くなります.
風邪は将来の集団生活に備えて免疫を獲得する意味があるのです.

といったお話です.

子どもの風邪は保護者にとって大きなストレスです.
夜間の看病等の肉体的なものから,不安感の増大などの心理的なもの,また就労ができなくなるなど,経済的にも苦しい.

症状の意義,感染症の意義を説明し,ポジティブな部分を強調するのです.
そうすることで,ストレスが軽減し,良い子育てにつなげる.
子どもの成長・発達にもプラスになるものと思われます.

スポンサーサイト
  1. 2014年01月21日 21:29 |
  2. 風邪はぜったい治療するな
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://tatsuonobicycle.blog10.fc2.com/tb.php/1394-ce021d81
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)