自転車と家族の日記

My Life with bicycle

アレルギーが増えたわけ4

記事を書くのに必死.

幼弱リンパ球→リンパ球の分化は,さまざまな抗原による教育によって行われます.
allergy201404-6.jpg

抗原は,ほとんどの場合は蛋白質です.様々な異物の蛋白質と触れ合うことで,リンパ球が教育されるのです.
たくさん抗原となる蛋白質を持っているのは細菌です.1種類の細菌は多くの蛋白質を持っています。リンパ球はそれを利用するわけです.

じゃ,体の中でもっとも細菌が多いのは?

腸の中で,その次が皮膚の上です.
なお、母乳にはもともと細菌が含まれます.生まれたての赤ちゃんの腸にも細菌を入れるのですね.

こういったシステムは狩猟時代に確立したものです.その時代,赤ちゃんの腸や皮膚はあっという間に細菌だらけになったでしょう.速やかにリンパ球の教育が行われることが前提だったわけです.

ですが,現在はあまりにも細菌が少ないので、リンパ球の教育は本来の免疫システムが用意しているものよりも遅れます.
ということは,同じ月齢,年齢で比較すると,教育されていないリンパ球(幼弱リンパ球)の割合が多いということになります.

allergy201404-42.jpg

幼弱リンパ球は体中に存在し,さまざまな異物をさがして分化しようとします.
十分な刺激がないと,余計な抗体を作りやすくなってしまうのですね.

特に乳児期に問題になるのは食物アレルギーです.

赤ちゃんは小さければ小さいほど,皮膚が弱く,さまざまな異物が皮膚細胞の隙間を通って体内に侵入しようとします.
現在は食物が豊富にありますが,こういった状況は有史以来なかったことです.
赤ちゃんの周囲に日常的に食物が存在するようになったことが,食物アレルギーの原因なのです.

食物抗原が繰り返し体内に侵入すると,それを阻止するための抗体を作るようにリンパ球が分化していきます.これがIgE抗体です.

図にするとこんな感じ
skin1122.jpg

皮膚の隙間から入ってくるのがまずいのですね.
なお,食物以外でも同じようなことが起こってきます.

アレルギーを防ぐにはどうすれば良いのか?
月齢相応の抗原刺激をするように,体内の細菌を増やすべきなのです.

例えば,次のグラフがあります。
allergy201404-8.jpg

どちらのグラフも赤ちゃんにおしゃぶりをさせるグループですが,左はおしゃぶりを落としたとき,保護者が口でなめて赤ちゃんの口に戻す習慣がある群です.明らかに血液中の好酸球(アレルギーがあると増える)が少ないという結果になっています.

要するに,保護者の唾液でぬれたおしゃぶりを赤ちゃんに使わせることで,口の中のさまざまな雑菌が赤ちゃんにうつるのですね.その“汚さ=雑菌の移行”が,赤ちゃんのアレルギーを少なくしたのです.

続く?

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  1. 2014年04月19日 12:04 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

西村先生、頑張ってますねぇ~、忙しいのに(^-^)
楽しく読ませていただいてます、どっか取り込むとこないかなぁなんて思いながら・・・
Bcellの分化したのが減っているってデータってどっかにあります?
理論的には納得するところが多いんですが、過去のデータがなさそうなところなので証明が難しそうですね。
  1. 2014/04/20(日) 08:35:59 |
  2. URL |
  3. katz #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

katzさん コメントありがとうございます.

ここのはただの仮説ですよ~.小保方さんのテクニックがあれば,各月齢の幼弱リンパ球がどのくらい存在するのか,分かるかもしれませんが.昔と比べるのは未来永劫不可能ですので,真実は闇の中だと思います.

> 西村先生、頑張ってますねぇ~、忙しいのに(^-^)
> 楽しく読ませていただいてます、どっか取り込むとこないかなぁなんて思いながら・・・
> Bcellの分化したのが減っているってデータってどっかにあります?
> 理論的には納得するところが多いんですが、過去のデータがなさそうなところなので証明が難しそうですね。
  1. 2014/04/20(日) 22:10:14 |
  2. URL |
  3. たつお@奈良 #-
  4. [ 編集 ]

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