自転車と家族の日記

My Life with bicycle

咳の役割とウイルスの関係について

咳風邪が流行しています.

 「風邪を治すために咳が出るんですよ.」って話があります.
 一般的にはそれで良いのですが,厳密には間違いなんス.

 進化の過程で人間が咳をするようになったのは,,

1,陸生哺乳類は,常に誤飲の危険にさらされることになった.
2,そのため嚥下と咳反射の機構ができた.
3,ヒトはコミュニケーション力を高めるために,咽頭を大きくし,声帯の位置を下げたため,嚥下の際の危険が増した.そのリスクを補うために咳反射が発達した.

 ということになります.

 実際,他の動物は,咽頭のすぐ下に声帯がありますが,人の喉頭って他の動物と違い,ポケットみたいになっています.いったん異物が入ると,吹き飛ばさないと出て行けない構造になってます.ですので,人は全ての生物の中でもっとも強く咳をするのです.

 このような咳の役割を考えると,咳反射の本来の作用は誤嚥を防ぐためであって,気道感染から肺を守るためにできた反射ではない.だから「風邪を治すために咳が出るんですよ.」って説明は正確ではないってことになります.

 つまり,,
 人がウイルスに対応して咳をしている・・・間違いで

 正解は“ウイルスが人の咳反射を利用するように進化した”,ってことです.人の遺伝子が変化するより,ウイルスの遺伝子が変化する方がはるかに早いですから当然でしょう.

 ウイルスは基本的に細胞内でないと生きていけません.感染すると増殖して,いずれは人の免疫システムで排除される運命にありますけど,それまでに他の宿主を探さないといけないんです.彼らも必死です.
 そこで,人がもともと持ってた咳システムに目を付けたのでしょう.彼らには意思はないでしょうから,咳が出るような部位に感染するように進化したウイルスが生き残りやすかった,,ってことになります.激しく咳反射を起こす部位に感染すれば,生体内で排除される前に,咳で飛び散って他の個体に感染する.そうして次々感染が起こることによって,生き延びることができる.

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 ウイルスは嚥下を防ぐための咳システムを利用することで,世界中に広がったものと思われます.生き残り戦略大成功ってところでしょうか.逆に考えると,こういった特別な生き残り戦略を持たないウイルスは,あっという間に死滅してしまうのかもしれません.

 あと,咳は気管支からってのは大きな誤解です.もっとも咳の反射が強いのは喉頭です.
 気管支炎ってのはほぼゴミ箱診断です.咳が強くって肺炎ではない,だけど単なる風邪とも言いにくい,って場合に使います.


ふくろうのビール これは美味でした.


実は風邪引いた.のどが焼けるように痛い.しゃべるのが困難です.
ステロイド服用してちょっとマシ.
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  1. 2014年09月05日 22:09 |
  2. 風邪はぜったい治療するな
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