自転車と家族の日記

My Life with bicycle

リスク強調社会 その1

現代社会は,有史以来もっとも安全な社会であることは間違いありません.
しかし,その逆に,もっとも不安の高まっている時代でもあります.
なぜ,そのようなギャップができているのか,ここで考えて見ます.

現在の日本の社会構造は,言うまでもなく資本主義が基盤になっています.
その歴史は17世紀のイングランドの二つの革命,ピューリタン革命と名誉革命にさかのぼります.
革命を経たイングランドは王権が弱体化し,封建制が壊れたために封建領主の力が弱くなりました.
封建制の時代には領主が農民を支配して,ひたすら農業をさせていたわけですが,それが崩れることで最初に何が起こったか?
実はその頃,イングランドは重商主義の真っ最中.東インド会社なんかを作ってお金がじゃんじゃん流れ込んでくる.
ということは,資本が余ってくるから自然と貨幣経済が発展するんですね.
物々交換より貨幣の方がはるかに便利ですから,大量の商品のやり取りはお金じゃないとイカン.

それまで,農民が働いた分は封建領主が買い上げていました.そのシステムが崩れると,自分で農作物を売ってお金に変えて生活しなければいけない.人々の間で自由な経済活動が行われるようになっていったわけです.

なお,同時期にはフランスは絶対王政が続き,ルイ14世が「朕は国家なり.」なんて言って,お金を吸い上げてました.
この辺がフランスとイングランドのその後の運命に大きく影響することになったのでしょう.

自由な経済活動,,何でも売り買いできる.お金持ちになるほど幸せになれる,って世界です.
飲み食いしたらお腹がいっぱいになりますが,お金だけは満腹ってない.どんなにお金持ちになってもお金が余ることはない.金銭の欲望は際限がないのです.
さらに,当時のピューリタン(カルヴァン派)の考えで,お金儲けや蓄財は良いことであるって思想が広まった.
お金を稼ぐことが人々の価値観になった.

当時イングランド最大の売れ筋は羊の毛で作った服です.羊毛による毛織物業が盛んだったわけです.
だから,土地をたくさん持ってた人は,農民を追い出して羊を飼いだした.羊毛をたくさん生産するためです.
また,羊毛を布にするために,工場制手工業が発達した.労働者を工場に集めてせっせと布を編ませていたのでしょう.

羊に追い出された小作人は,田舎にいても仕方がない.都市部に引っ越して仕事を探します.
同じ頃,海外から安い綿花が入ってくるようになった.綿花は寒い英国では栽培が難しく,より温暖な新大陸とか,インドで商品作物として作られたのもです.イングランドは植民地をいっぱい持ってましたからね.

綿花はほぐして糸にできますが,結構手間がかかります.
↓Wikiより
300px-CottonPlant.jpg

羊毛は最初から糸っぽいから,布にするのも簡単でしょう.同じくWikiより
250px-Flock_of_sheep.jpg

でも,羊毛と綿花,どっちが服にしやすいか?
やっぱ綿花ですよね.ウール(羊毛)の靴下って暖かいからわたしも持ってますが,登山用です.夏場は厳しいでしょう.またウールってチクチクしますから,下着には不向きだと思います.今のは加工されて肌触りが良いですけど,当時はそんな技術はなかったでしょうからね.

そんなわけで,羊毛に変わって綿花の需要が一気に増える.
自由な経済活動が行われるようになったってことは,みんな儲かる方を作り出す.
毛織物業から綿織物へのシフトが起こっていった.

だけど,綿織物は綿花をほぐして,糸にして,さらにそれを布にしなければいけない.
色々と手間が掛かるのですが,大量に作った方が儲かるわけですから,そのための工夫がされるようになった.

18世紀はじめにジョン・ケイさんが作った飛び杼が技術革新の扉を開けたようですが,布を織るのが活気的に早くなった.
すると糸が足らなくなる.糸を作る技術も発達します.紡績ですな.
↓めちゃ分かりやすい産業革命時の機械の説明


糸を作るのが早くなって,さらに布を作るのが加速される.
機械はさらに改良されて,工場制手工業が機械化されていくことになる.

どんどん商品ができてくるわけで,今度は輸送手段が発達する.
馬車での輸送から,蒸気機関車や蒸気船が作られた.
それまでの人類の歴史が何だったのか?って思うくらい,一気に産業が発達した.

羊の囲い込みで田舎から出てきた人々は都市部で労働者となって,工場で働くことになった.
工場経営の人は資本家になった.
資本主義社会の始まりです.

続くかも?
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  1. 2015年01月28日 23:14 |
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