自転車と家族の日記

My Life with bicycle

伊豆の踊り子

北アルプスの山荘で読んだ.
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伊豆の踊り子って短編だったんですね.
その他に,温泉宿,抒情歌,禽獣ってタイトルの短編が一緒になってる.

川端康成の文学は,具体的な細かい記述が少ない.
ジグソーパズルのピースが粗くはまってるだけで,残りは想像しなさい,ってことでしょう.
人物関係が分かりにくいし,情景描写も比喩が多い.人によって見えるものがかなり違うと思う.

ビジュアルに物を考える人は良いのでしょう.わたしは,どっちかというと理屈とつながりで物事を考えるので,頭の中に絵が立ち上がってこない.読み手を選ぶ文章であるとも言えます.わたしは選ばれなかった方.

あと,時代背景を把握しておかないと,何がなにやら分からない.
大正時代は女性の選挙権はないし,職業に就くこともほぼなかったでしょう.
女性は食っていくことができないので,仕方なく卑しい旅芸人になった人も多かった.
それが踊り子とその一行.

一方,主人公は東京の旧制高校の学生.超エリート扱いでもてもてです.
現在の感覚では,身分差別,男尊女卑,しかもロリータ趣味って言えなくもない.わたしだけか?

この時代,女性が売られるってことが普通にあったようです.
従軍慰安婦問題の日本と韓国のすれ違いって,この本を読めば分かる.
日本側は当時は貧乏で生きていくためには仕方なかったって認識だけど,韓国は今の感覚で見ているのでしょう.
特にパク・クネ氏はこの問題に厳しいカトリックですから,慰安婦なんてとんでもない!って強い思いがある.
倫理感も時代と国によって変わる,読んでてそんな余計なことを思ってしまったな.

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  1. 2015年08月18日 23:09 |
  2. 読書と映画の記録
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