自転車と家族の日記

My Life with bicycle

アトピー性皮膚炎が増えたわけ その2

アトピーなのに細菌の話.

普通のブドウ球菌(表皮ブドウ球菌)は人と共存することで生き延びてきました.
対してコアグラーゼを獲得した黄色ブドウ球菌は,人の免疫に抵抗し,感染する道を選びました.
人と戦う力を持ったために,菌が排除されることもありますが,感染する場合には,菌数が多い方が子孫を残す可能性が高いのです.

そのため,黄色ブドウ球菌は,人の皮膚の上で感染を続け,生き延びることができるように,様々な毒素を作る遺伝子を獲得してきました.
免疫抗体の作用を防いだり,周りの赤血球や白血球を死滅させたり,皮膚を剥がす毒素を出す遺伝子です.
もちろん,これは人を苦しめてやろうという意思があったわけではなく,人と戦いながら遺伝子をつなぐということを選択した結果です.毒素って怖いイメージですが,彼ら細菌にとっては単なる生き残り戦略なのですね.言い方を変えると,そういう遺伝子を持った株が選択的に子孫を残しやすかったのです.

Wikiから
Staphylococcusaureus2015.jpg

人の皮膚は様々な蛋白質で構成されています.もっとも多いのはコラーゲンと呼ぶ蛋白質ですが,他にも多くの種類の蛋白質が皮膚を構成しています.表皮ブドウ球菌などの善玉菌は,この隙間にうまく入り込んで生きているのですが,黄色ブドウ球菌はここに無理やり入ってくるのです.
コラーゲンなどの蛋白質は,人によって少しずつ異なったものであり,一様ではありません.というのは,そういった蛋白質の基となっている遺伝子も一定の割合で変異を繰り返しており,致命的な変異でなければ,それは代々受け継がれていくからです.

さらに,皮膚は様々な異物が進入する部分でもあります.そのために,皮膚の下には免疫細胞のネットワークがあります.免疫細胞は,自己と非自己を区別して,自分でないものは追い出そうとするのです.皮膚の上には無数の細菌がいますが,この免疫とバランスが取れているので,増えすぎないし,皮膚から中には入ってこないのです.実はこういった免疫細胞の作る様々な因子も遺伝子にコードされているため,少しずつ変異があります.

つまり,人の皮膚は個体差が大きく,大雑把に言って強い皮膚,弱い皮膚があるということです.
日常生活でもそれは感じます.皮膚が強い人はつるつるできれい.弱い人はすぐに乾燥したり,できものや湿疹を作ったりするでしょう.

黄色ブドウ球菌は,この皮膚の弱い人を狙い打ちにします.
実際,黄色ブドウ球菌にずっと感染しない人もいますし,小さい頃からずっと感染に悩まされる人もいるでしょう.

続く,,,,かも?





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  1. 2015年09月17日 21:40 |
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