自転車と家族の日記

My Life with bicycle

脳の発達と虐待 その2

前回の続き

生物は基本的には自分の子孫を守ります.遺伝子を残すのが生物の本能だからです.
また,常に生存率を上げる方向に,遺伝子を変化させてきました.

ホモ・サピエンスは,1対1ではマンモスやナウマンゾウ,大型のシカに勝てっこありません.
集団で勝負して生き残ってきた生物種です.
その大きな特徴は大脳の発達で,特に前頭葉が巨大です.

大脳はとてつもないエネルギーを消費するし,重くて移動も大変になる.出産のときも死亡率が上がる.
実は我々の脳は,単独ではあまり生存率を上げる器官ではないのです.

では,なぜ前頭葉が発達したのでしょう?どんなメリットがあったのでしょう.

前頭葉の中心部分,前頭前野は思考や創造性を司る“考える”ための部分とされています.
だけど,“考える”ためには,パソコンのOSのようなベースになる基本機能が必要です.
それは言語の存在です.言語がないと人は“考える”ことができないのです.
では,言語と大脳の発達はどちらが先立ったのでしょうか?

猿が二足で歩き出せば人になります.人は最初からしゃべったわけではありません.大脳の発達の方が先です.
中学時代に習ったように,進化の結果人間は賢くなった,というのは間違いです.
最初は言語もないわけだから,“賢く”なるための大脳が発達したわけではありません.

実は,大脳が大きくなったのは,その方が行動の多様性が確保されるからです.
例えば,人が集団で狩をしているとき,大きなヘラジカに出会ったとします.
ヘラジカのオスは大きいと700Kgにもなるようです.人間の十倍ですが,これほど体格差のある動物を食料にできるのは他にありません.人間だけです.

ヘラジカが近くにいれば,ある人は逃げ出したでしょう.ある人は戦おうとするかも,ある人はじっと行動を観察していたでしょう.
人間の脳が一様で,一斉に逃げ出すか戦うかしかできないと,ヘラジカを捕まえて食料にすることは永久にできなかったはずです.
大型の哺乳類を食料にするためには,獲物を見たときに,様々な行動をするように多様性を持たなくてはいけません.
その機能を担保したのが,前頭前野だったのです.

このように,前頭前野が発達したのは,賢くなるためではなくたまたまで,さらに,たまたま言語が生まれた.
言語が生まれれば,集団でのコミュニケーションが生まれます.すると,前頭前野をさらに使うことができ,ますます言語を発達させる.
大脳の発達と言語は,お互いに相乗的に発達していったものと考えられます.

つづく,,のかな?
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  1. 2016年09月21日 22:26 |
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