自転車と家族の日記

My Life with bicycle

思考とは

最近,長い文章が書けなくなった.モチベーションの問題かな?

思考とは,考えるということなんですが,そもそも考えるって何かな?
猿人,アウストラロピテクスは考えただろうか?もうちょっと進化したホモ・ハビリスは考えただろうか?
ネアンデルタール人は?わたしと同じホモ・サピエンスは?
どうなんでしょう.

20万年前,ホモ・サピエンスがこの世に出現したとき,わたし達とほぼ同じ脳を持っていたはずです.
現在の我々は,未来のことを考えることができる.明日のこと,明後日のこと,1年後にどうやって暮らしているか?
周囲の人間がどうなっているのか?思いをめぐらすことができます.
しかし,彼らがそこまで複雑な思考ができたか?というと無理だったでしょう.

ホモ・サピエンスの脳は,“考える”ために進化したものじゃなく,行動の多様性を担保するためのものです.
余計なエネルギーを使う前頭葉を無駄に巨大化させることで,個性ができる.
それが社会集団で様々な役割を担うことにつながり,全体としての生存率を上げていったのです.
ですので,“考える能力”は,脳が本来持っているものじゃなく,たまたま後から備わったものです.

んじゃ,何で“考える”ようになったのか?
これってホントに余計な能力です.未来のことをあれこれ考えるってものすごくストレスでしょう.
我が家の犬(小助)はのんびり暮らしてて,自らにストレスをかけるようなことはしません.
蛇足ですが,犬は人間と暮らすようになって脳を小さく進化させたらしいですね.脳なんて個体で生きていくためには余分な器官なんです.

ホモ・サピエンスは社会性を上げることで生存競争に圧倒的に勝って来ました.
もともと多産ですから,どんどん個体数が増えてきます.するとますます多様性が発揮され,生存しやすくなった.
“増える”ということが強みだったわけですから,増えて⇒勝って⇒また増える,というポジティブループができます.
進化という点から見るとあっという間にホモ・サピエンスは世界でもっとも数が多い大型生物になっちゃいました.

数が増えるとどうなるか?コミュニケーションの種類が増えます.コミュニケーションは個体同士の情報のやり取りです.
考えてみて下さい.1対1だと1通りだけど,3対3だと9通りの組み合わせになります.
指数関数的に増えていくので,どんどんコミュニケーションが発達していくことになります.

その結果生まれたのが言葉です.最初は物の呼び名だけだったでしょう.
マンモス!とか,鹿!お肉,とか食べ物から名前が付いたはずです.
そのうち,どんどん抽象的なものまで名前が付いていった.
赤い,という言葉をしっている部族と知らない部族じゃ,生存率の差が出るのは当然でしょう.
言語は自然に増えていくことになります.

そういった社会になってくると,生まれて間もなくから,様々な言語に晒されます.
言語を覚え,様々な事象の概念化が進み,脳の中に無数の概念モジュールが形成されます.
無駄に大きかった脳が役に立つようになりました.パソコンで言うOSがインストールされるようになったのです.
もちろん,最初から脳がそのように作られていたわけじゃありません.
脳は言語野って言語を扱う特別な仕組みを持っているのですが,言葉が言語野を使うように進化していったのです.

こうなった初めて“思考”が生まれ,考えるホモ・サピエンス=人間が生まれることになりました.

コンピューターは計算で動く,分析的な動きをするのですが,人間の脳はそういうのは不得意で,様々な概念を網羅的につなげたり,関係を探ったりします.脳の回路がそうなってるからです.このように概念を動的に動かすのが“思考”の本質です.
ですので,ホモ・サピエンスがたった一人で生まれ,経験を積んでいっても“考える”ことはできません.
ホモ・サピエンスがたくさん増え,社会を持ったからこそ,“思考”が生まれたわけです.

本日の自転車通勤 畑が凍てついている.


寒いと思ったら氷点下
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  1. 2017年01月18日 19:11 |
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