自転車と家族の日記

My Life with bicycle

さっさと死ねるように

麻生副総理「さっさと死ねるように」 高齢者高額医療で発言

 麻生太郎副総理兼財務相は21日開かれた政府の社会保障制度改革国民会議で、余命わずかな高齢者など終末期の高額医療費に関連し、「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」と持論を展開した。

 また、「月に一千数百万円かかるという現実を厚生労働省は一番よく知っている」とも述べ、財政負担が重い現実を指摘した。

======引用終わり==============================

少し前の麻生さんの発言だが,はっきり言って激しく同意する.

現在の医療の生命維持機能はかなりの物だ.

食べれなくても大丈夫⇒高カロリー輸液ができるから

おしっこが出なくなっても大丈夫⇒透析すれば良い

意識がなくても大丈夫⇒集中治療にはそっちの方が好都合

呼吸ができなくっても大丈夫⇒人工呼吸器あるし

というわけで,医療行為で死ぬことを数ヶ月伸ばすことは可能です.
色々痛い目に遭うのを我慢すればね.

しかし,こういった集中治療って,どのくらいかかるか知ってますか?
1ヶ月で数百万円はざら,1千万超えることもあるんです.
90歳を越えたお年寄り,既に意識はない,でもチューブだらけで人工呼吸器で生かされている.
毎日何万円ものお金が掛かってる,,なんて調べると,全国にたくさんいると思います.

さて,そこにお年寄りの意思は入ってるのか?と言うと,入ってるわけないでしょう.
意識もないんですからね.だいたいは認知症も入ってるので,その前も判断など難しい.

そこで,治療をどうするかを決めるのは
1,親族
2,医療者
ということになります.

この場合,治療を打ち切る=死ぬ

ということですから,その決断は非常に重い.
裁判官だって死刑判決にはものすごいプレッシャーがあるし,死刑執行権のある法務大臣だってやりたがらないでしょう.

親族が一般的な倫理観を持っている場合
「むざむざと死ぬよりも,できるだけのことをしてあげたい.」
「もしかすると奇跡的に回復するかもしれない.それを信じて治療を続けたい.」
という人が多いでしょう.

じゃ,医療者はどうか?
今どき金儲けのために集中治療を続けるという医者も少ないとは思いますが,,
それでも,治療を続けた方が保険収入は上がるのは確か.
現場の医師はそんなこと露ほども思いませんが,病院の経営者がどう思うかは別問題.

さらに,自己判断で治療を打ち切ると,後に殺人罪で訴えられたりします.
民事でお金を請求されてしまうことも.

治療をやめるためには,親族と死生観を共有した上で,慎重の上に慎重にならざるを得ないし,それだけやってもトラブルになることもある.

一方,治療を続けても患者本人は文句を言いません.既に言葉が出ませんので.
医療費は膨らみますが,それって全体の話であって,病院や医師個人には何も影響しない.

ということで,どうしても

治療を終了させるという意志<<治療を継続するという意志

となってしまう.

結果として本人不在のまま治療が続けられたりしてしまうわけですな.
その高額な医療費は現役世代の負担しているお金です.
ご本人がそれを望んでいるわけでもないでしょう.

麻生氏の言いたいのは,現状ではこういったことが起こりやすいから,何らかの制度上の仕組みを考えたいということです.もちろん,個々の患者では親族からいざと言う時にどうするかというのは聞き取りをしているのですが,それは現場の工夫であって,制度化されたものではない.どうしてもトラブルが出ることも多い.
親族とのコミュニケーションが難しい場合もある.

例えば,80歳を過ぎた時点で,全員の意思確認をしておく.
自分の意識が亡くなって,助かる見込みがないということになれば
集中治療を受けたいか,点滴はどうか,とか,様々なことを聞き取ってデータベース化しておけば良い.
そうすれば,親族にも余計なストレスをかけないし,医療費も削減できる.

恐らくほとんどの人は「何もして欲しくない.」って答えるでしょう.
制度化することのコストよりも,医療費削減効果の方がはるかに高いと思われます.

現在の80歳以上人口が800万人,そのうちの3%が死ぬ間際に集中治療を受けることになるとして,あらかじめ意思決定をおこなっておけば,治療期間を2日間短縮できるとする.集中治療のコストを1日当たり10万円と見積もって,

800(万人)×0.03×100000×2=480億円 のコスト削減効果となる.

十分にやる価値はあると思いますね.
スポンサーサイト
  1. 2013年02月14日 21:24 |
  2. 色々、考えたことなど
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://tatsuonobicycle.blog10.fc2.com/tb.php/937-8b2b2e34
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)